【VRChat】PCアバターを『一切改変せず』にQuest/iOS対応させる手順!インポスター回避の非破壊ワークフロー【2026年版】

VRChatアバターのQuest対応・非破壊ワークフローの解説サムネイル

お気に入りのアバターを使っているのに、QuestやiOSのフレンドからはインポスターに見えている。せっかく会えたのに、これはちょっと寂しいですよね。

Quest対応では、衣装を減らしたり、テクスチャを小さくしたりする必要があります。とはいえ、そのためにPC版まで削ったり、別のアバターを一から作ったりするのはかなり大変です。

そこで今回は、元のPrefabやテクスチャには手を入れず、アップロードするときだけAndroid向けに変換する「非破壊」の方法を使います。

この方法のいいところは、一度設定すれば、あとから衣装や髪を更新しても同じ流れでアップロードできること。PC版の見た目を守りながら、Quest・iOS対応もしやすくなります。

そもそも「非破壊」ってどういうこと?

Questやスマートフォン向けのアバターは、PC版より容量やシェーダーの制限が厳しくなっています。

今回の方法では、普段はPC版のアバターをそのまま編集し、ビルド(アップロード)時だけツールに次の処理をしてもらいます。

  • Android版で使わない衣装やギミックを外す
  • テクスチャを圧縮する
  • PC用シェーダーをモバイル用へ変換する
  • PhysBoneとContactをモバイル向けに減らす

PC用のデータを直接削ったり、テクスチャを書き換えたりしないのがポイントです。PC版とモバイル版を別々に手直ししなくてよくなるので、あとからの改変がかなり楽になります。

事前に用意するツール(無料)

どれも今回の非破壊対応を支えてくれる便利なツールです。作業前に、念のためアバターPrefabとUnityプロジェクトのバックアップも取っておきましょう。

手順1:いらない服や小物を「非表示」にする

まずは、Android版で使わない衣装やアクセサリーを整理します。

今着ていない服や、外から見えない小物はHierarchyで非表示にし、EditorOnlyタグを設定します。

EditorOnlyも忘れずに!

衣装を何着も入れたままにすると、それだけで容量を使います。Android版はお気に入りの1着に絞ると、一気に進めやすくなります。

手順2:AAOでアバターを最適化する

アバターのルートへAAO Trace And Optimizeを追加します。

設定項目はとくにいじらなくてOKです。

入れておくだけで働いてくれるので、今回の構成では外したくないツールです。

手順3:重いギミックをQuest版だけ削除する

パーティクルや複雑なギミック、PC専用シェーダーを使う装飾(透過、カットオフなど)は、Android版では動かなかったり、容量の原因になったりします。

でも、PC版からまで消す必要はありません。Android版だけから外したいものには、VRCQuestToolsのPlatform GameObject Removerを使います。

手順

  1. Android版で消したいGameObjectを選ぶ
  2. VQT Platform GameObject Removerを追加する
  3. 対象プラットフォームでPCを選ぶ
  4. Androidは選ばない
画像はAvatarPoseSystemにコンポーネントをつけている様子

これで、PC版にはギミックを残したまま、Android版のビルド時だけ外せます。プラットフォームごとにGameObjectを分けられるのは、VRCQuestToolsの特に便利なところです。

手順4:テクスチャを自動圧縮する(LAC Texture Compressor)

アバター容量の大部分を占めるのがテクスチャです。ここはLAC Texture Compressorに任せて、ビルド時にまとめて圧縮します。

ただし、LACをそのまま追加するとPC版にも圧縮がかかります。せっかくの高画質テクスチャまで小さくしたくないので、VRCQuestToolsのPlatform Component Removerを組み合わせます。

手順

  1. アバターのルートへLAC Texture Compressorを追加する
  2. 同じ場所へVQT Platform Component Removerを追加する
  3. Target ComponentへLAC Texture Compressorを指定する
  4. 削除するプラットフォームでPCを選ぶ
LACの設定画面。とりあえずはBalancedでOK!

この設定で、ビルド時の動きが次のように分かれます。

  • PC版:LACが外れ、高画質なテクスチャをそのまま使う
  • Android・iOS版:LACが残り、テクスチャを圧縮する

PC版の画質は守りつつ、モバイル版だけ軽くできる。今回の非破壊対応で、いちばん気持ちいい部分です。

最初はBalancedを使い、容量を超えたときだけ圧縮を強くします。

手順5:PhysBoneとContactを制限内に減らす

VRCQuestToolsの変換画面から、Android版へ残すPhysBoneとContactを選びます。

手順

  1. ToolsVRCQuestToolsConvert Avatar for Androidを開く
  2. 対象のアバターを入れる
  3. PhysBonesタブで、合計8個以下になるように減らす
  4. Contactsタブで、合計16個以下になるように減らす

スカートやロングヘアなど、見た目への影響が大きいものから残します。胸まわりのPhysBoneは、減らし方によって服へ貫通しやすくなるため、変換後の見た目も確認してください。

手順6:「海苔(ノリ)」化現象を回避する

PC版で使っている半透明の赤面や青ざめは、Android版だと不透明の四角になってしまうことがあります。顔に海苔を貼ったように見えるため、「海苔」と呼ばれている表示崩れです。

パターンA:NoriBlockerを使う

対応アバターがあるなら、まずNoriBlockerを使うのがおすすめです。PrefabをAndroid向けアバターの直下へ入れます。

これを入れるだけ!

NoriBlockerは、赤面や青ざめなどのベタ塗り表情をAndroid版で無効にするギミックです。対応アバターなら導入がとても簡単なので、BOOTHにないか先に探してみてください。

パターンB:AAOで削除する(NoriBlocker非対応の場合)

対応するNoriBlockerがない場合は、AAOを使ってAndroid版から赤面や青ざめの部分を削除します。

手順

  1. 顔のシェイプキーがあるBodyへAAO Remove Mesh By Blendshapeを追加する
  2. 赤面や青ざめに使われているシェイプキーを指定する
  3. VQT Platform Component Removerを追加する
  4. TargetへAAOのコンポーネントを指定する
  5. Windowsビルド時だけAAOのコンポーネントが削除されるようにする
基本は「Option」や「Extra」のような場所に個別に入っていると思います

これで、PC版には赤面を残し、Android版だけから外せます。アバターによってシェイプキーの作りが違うため、顔まで削れていないかだけ確認してください。

手順7:ワンクリックで同時アップロードする

ここまで設定できたら、VRChat SDKのBuilder画面を開きます。

  1. Windows、Android、iOSから公開するプラットフォームを選ぶ
  2. Build and Uploadを押す

PC版とモバイル版は同じアバターIDへ登録され、アクセスした端末に合うバージョンが表示されます。

設定を組んだあとは、Windows・Android・iOSを選んでアップロードするだけ。別プロジェクトを行き来しなくていいのが、この方法の本当に便利なところです。

AndroidやiOSが選べない場合は、Unity Hubから、使用中のUnityへAndroid Build SupportまたはiOS Build Supportを追加してください。

Unity Hubのセッティングはこちらで解説しています。

まとめ

今回の方法なら、PC版の元データを守ったまま、Android・iOS向けだけ衣装、ギミック、テクスチャ、PhysBoneを調整できます。

  • PC版:高画質なテクスチャとギミックを残す
  • Android・iOS版:モバイル向けに軽量化する

一度組んでしまえば、衣装や髪を変えたあとも同じ流れでアップロードできます。PC版を削らず、モバイル版も別管理しなくていいので、これからもアバターを改変していく人には特におすすめです。

完成したアバター

アップロードできたら、QuestやiOSのフレンドに見てもらって確認しましょう!

Quest対応以外の軽量化も以下の記事で紹介しています!

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